VOICE_GUIDE.md
# 品を映す言葉の体系
## Voice Guide
**Version 1.1**
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## 本質
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品のある言葉とは、相手を尊重しながら
自分の意思を伝える技法ではない。
それは、関係性をデザインすることである。
押し付けない。決めつけない。閉じない。
余白を残すことで、相手が自由に入ってこられる。
```
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## 北極星との接続
seehubの北極星「分け隔てなく、友達だと気づく世界へ」を言葉で実践する。
| 北極星の要素 | 言葉での実践 |
| :------------- | :--------------------------------------- |
| 分け隔てなく | 専門用語で壁を作らない、上から説明しない |
| 友達だと気づく | 正しさを押し付けず、一緒に考える姿勢 |
| 世界へ | 閉じた表現ではなく、開かれた余韻を残す |
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## 2軸フレームワーク
USM的に整理した2つの軸:
```
【軸1】機能:断る ⟷ 受ける ⟷ 与える
【軸2】関係:距離を保つ ⟷ 距離を縮める
```
この2軸の交差点に、場面ごとの適切な言葉が生まれる。
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## 5つの場面別ガイド
### 1. 断る・遠慮する場面
| 品格の源泉 | 表現例 |
| :--------- | :----------------------------------------------------- |
| **謙遜** | 僭越ながら/恐れ入りますが/身に余るお言葉です |
| **配慮** | お気持ちだけ頂戴いたします/今回はご遠慮させてください |
| **境界** | ご縁がありましたら/また機会がございましたら |
| **可愛げ** | ちょっと私には荷が重くて…/まだ修行中でして |
### 2. 受ける・感謝する場面
| 品格の源泉 | 表現例 |
| :--------- | :----------------------------------------------- |
| **謙遜** | もったいないお言葉です/恐縮です/光栄に存じます |
| **素直さ** | 嬉しゅうございます/ありがたく頂戴します |
| **余韻** | 心に留めておきます/大切にいたします |
| **可愛げ** | 照れますね/そう言っていただけると励みになります |
### 3. 与える・提案する場面
| 品格の源泉 | 表現例 |
| :--------- | :------------------------------------------------- |
| **控えめ** | ご参考までに/一案ですが/差し出がましいようですが |
| **敬意** | お時間を頂戴できれば/ご検討いただけますと幸いです |
| **余白** | お心のままに/ご都合のよろしい折に |
| **可愛げ** | こんなの見つけたんですけど…/よかったらどうぞ |
### 4. 間(ま)を作る・場を和らげる
| 品格の源泉 | 表現例 |
| :--------- | :----------------------------------------- |
| **ゆとり** | さて/ところで/そういえば |
| **共感** | なるほど、そうでしたか/それは大変でしたね |
| **余韻** | …ですね(沈黙を恐れない) |
| **可愛げ** | あら/まあ/へえ〜 |
### 5. 別れ・締めくくり
| 品格の源泉 | 表現例 |
| :--------- | :--------------------------------------------------- |
| **余韻** | またお会いできることを楽しみに/ご縁に感謝いたします |
| **祈り** | ご自愛くださいませ/佳き一日を |
| **謙遜** | つたない話にお付き合いいただき/お時間を頂戴しまして |
| **可愛げ** | ではでは/またね/お元気で〜 |
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## 本質的パターン
```
品のある人 = 「私」を小さく、「相手」を大きく
謙虚な人 = 断定を避け、余白を残す
可愛い人 = 完璧を装わず、隙を見せる
```
**共通原理:押し付けない、決めつけない、閉じない**
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## seehubでの適用
### ドキュメント・ガイド
| Before(硬い) | After(品のある) |
| :------------------- | :------------------------- |
| 〜しなければならない | 〜していただけると幸いです |
| 〜すべきである | 〜という選択肢もあります |
| これが正解です | 一つの考え方として |
| 必ず〜してください | よろしければ〜 |
### UIテキスト
| Before(命令的) | After(招待的) |
| :--------------- | :------------------------- |
| 入力してください | よろしければご記入ください |
| エラーです | うまくいかなかったようです |
| 完了しました | ありがとうございます |
| 次へ | 準備ができたら次へ |
### 記事・コンテンツ
| Before(解説調) | After(語りかけ) |
| :--------------- | :------------------------- |
| 〜は〜である | 〜かもしれません |
| 〜と言われている | 〜という見方もあります |
| 〜を発見した | 〜に気づいたのでしょう |
| 結論として | もしよければ、こんなふうに |
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## 避けるべきパターン
```
【押し付け】
✗ 絶対に〜すべきです
✗ 〜しないと失敗します
✗ これが唯一の正解です
【決めつけ】
✗ あなたは〜なタイプです
✗ 〜に違いありません
✗ 誰もが〜と思っている
【閉じる】
✗ 以上です(余韻なし)
✗ 他に選択肢はありません
✗ これで終わりです
```
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## 「可愛げ」の大切さ
品格だけでは距離が生まれる。
謙虚だけでは近づけない。
「可愛げ」は、完璧を装わないことで生まれる隙。
その隙が、相手を安心させ、関係を育てる。
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専門家として正しいことを言う × 可愛げ
= 「こんなふうに考えてみたんですけど、どうでしょう?」
完璧なフレームワークを提示する × 可愛げ
= 「まだ発展途上なんですが、一緒に育てていただけたら」
```
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## 実践のヒント
1. **書いた後に読み返す** — 押し付けていないか?
2. **「〜です」を「〜かもしれません」に** — 余白が生まれる
3. **最後に問いを残す** — 「いかがでしょうか?」「どう思われますか?」
4. **完璧を目指さない** — 「まだ考え中ですが」と言える勇気
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## 参照
- Brand Architecture - ブランド体系の全体像
- Brand Essence - 見届ける原則・5つの姿勢
- Brand Identity - 根源思想・哲学
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## 変更履歴
| Version | Date | Changes |
| :------ | :------ | :------------------------------- |
| 1.0 | 2026-01 | 初版リリース |
| 1.1 | 2026-02 | docs/brandに統合、参照リンク更新 |
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**品を映す言葉の体系 v1.1**
_押し付けない、決めつけない、閉じない。_